反・幸福論 (新潮新書) | 啓思, 佐伯 |本 | 通販 | Amazon
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本当に皮肉な話です。
人の命は地球より重いとか、生命の権利こそ人間の基本的原則であると言っている近代社会こそがもっともむき出しの形で生命の最後をさらけ出しているのです。
無縁詩とはもっともわかりやすい姥捨ての原則ということになるでしょう。
いわば自己責任原則による姥捨てのセルフサービスのようなものです。
死とはどうしても生物体としての個体の消滅です。
人間が否応なく動物に戻る瞬間なのです。
猫が自らの死期を悟った時のようにいつのまにかひっそりと孤独死するの本当の姿なのです。
人間は猫ほど立派には死ねません。だからこそ我々は猫とは違ってせめて死生観くらいは持つことが必要なのではないでしょうか。
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幸福になりたいと幸福であるべきだという感情は違う。
ポジティブシンキングと同調圧力
不平等 不公平など自然にあるのに幸福であるべきだという違和感。
人間蛆虫論