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①薬草売りの話
病気の路上生活者の食事、生活のお世話をし、歌を歌い、手を握り励ます薬草売りがいた。
彼は筆者になぜお世話そるのかと尋ねられ、こう答えた。
「私は薬売りだ。薬売りは、病気の人の苦しみを和らげるためにいるのだ。ただし、人はいずれ死ぬし、薬ですべての病気を治せるわけではない。もし治せないならば、手を握って励ましてあげればいい。そうすれば苦しみは和らぐから」
それまで私は路上で死んでいくマドゥを不幸で可哀そうな女性という目線で見ていました。しかし、それは現実の一面でしかありません。別の側面から見れば、彼女は薬草売りの男性に手をつないで歌を歌ってもらいながら安らかに逝ったと考えることが出来るのです。
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②覚せい剤と風俗店の店長
彼は十代のうちから覚せい剤を打ち続けていた。まっとうな職についてもすぐにやめてしまい、幼馴染の女性に養ってもらっていたそうです。女性は水商売を転々として生活費を稼いでいた。
15年ほどたったある日、彼は些細なこうK論から、妻を果物ナイフで刺してしまいました。覚せい剤の乱用によって何が何だかわからずこのような事態となったといいます。妻は一命をとりとめましたが、彼は刑務所へと収監されました。アパートに取り残された妻は、この事件をきっかけに精神を病みました。15年ほど養ってきた男性に刺され、両親には離婚を強いられた。今までは彼を養う生きがいがあったがそれを失い一人ぼっちになってしまった。そんな中で、実家に数年間引きこもった末に首吊り自殺をしてしまう。
彼は獄中にて彼女の自殺を知る。後悔しても後悔しきれない。
やがて彼は職歴のない男性がやっとかろうじて働ける風俗店で働き、生活費以外の全てのお金を自殺した元妻の実家に送るようになった。
傷だらけの人生の中でも、なんとか人間らしくありたいとなけなしのお金を送金し続ける。筆者は彼のその部分に人間としの尊厳のようなものを垣間見た気がした。
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③風俗嬢と幽霊の声
N子さん
夜に寝るときに男の人の幽霊の声が聞こえる風俗嬢のN子さんn
筆者にて精神科に通院するように勧められる。結果、幽霊の声の正体は幼いころに性的虐待をした父親だと判明する。
そのまま治療して幻聴を和らげるのかと思いきや、N子さんは通院をしなかった。
「虐待はいやなきおくではあるけれど、もっと話かったし、写真も撮りたかった。でも父はもう死んでしまった。だから、声だけは残しておきたい。」と
筆者は被害者と加害者という枠を超越し家族の在り方を感じるのであった。
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産婆
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ウワンダ
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レジミー
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レンタルチャイルド
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戦場の救い主
精神障害を患った女性が武装組織に拉致されてしまい、性奴隷として昼夜問わず犯される出来事があった。
運よく部隊内で内紛が会った際に逃げ出せたが、帰ってきたときにはぼろbろの状態であった。
そんななか妹が奇妙なことを言い出す。「武装組織の中に、結婚す®愛し合った人がいる。だから戻らないと」というのだ。
その女性の兄によると、「優しい兵士が自分を愛してくれて、食べ物や薬を恵んで助けてくれた。その物語を作ることで子心のバランスをぎりぎり保っていたのだと思う。」